あたらよ

あたらよのレビュー・評価・感想

あたらよ
8

エモいバンド

2019年に結成された新しい4人組バンドです。
バンドのキャッチコピーは「悲しみをたべて育つバンド 」で、このキャッチコピー通り、切ない系の楽曲が強いグループだと思います。グループ名の「あたらよ」は「明けるのが惜しいほど美しい夜」という意味の可惜夜から由来しているそうで、夜や明け方のイメージの強いバンドです。TickTockなどで「10月無口な君を忘れる」という曲が流行ったのでご存知の方も案外多いと思います。
あたらよの推しポイントは、やはりボーカルのひとみさんの歌声です。透明感のある透き通った声なのですが、その中にも切なさやもどかしさ、葛藤を孕んでいて、スッと耳に入ってくるような、心に沁みるような声を持っています。
さらに歌い方もお話しをしているような、心の中を吐露するような歌い方で、とても好きです。出だしのAメロあたりでは、ぽつりぽつりと独り言を言うような感じで、サビに向けてだんだんと感情が溢れてくるようで、最後には大泣きしながら歌っているような声が、聴いている人の心に訴える力があります。
女性ボーカルのバンドに惹かれることのなかった私でも追ってしまうほど素敵なバンドなので、同じく女性ボーカル聴かない方にもぜひ聴いていただきたいグループです。