レイチェルの結婚

レイチェルの結婚のレビュー・評価・感想

レイチェルの結婚
9

家族の悲しみが伝わってくる。

結婚という題名がついているけど、重たい話でした。薬物中毒から抜け出すことは本当に大変だし、キムには自責の念があるし、ほんといきるのがつらいとおもいます。家族もキムに振り回されているであろうに、キムを愛していて、基本優しく暖かく接していて、ならいいじゃんと思うけど、それはそれでキムにとって辛いのかもと思ったりしました。レイチェルは姉だし、両親とは違うからキムのこと見捨てたりもしそうなのに、そうしておらず、仲が良いのだなと感動しました。結婚は自分にとってすごく大事なことなのに、いや、だからこそ、妹にいてほしかったし、妹に重大な役目を話してほしかったのかもしれません。だから、レイチェルとしては嫌ではなかったのかもだけど、私がエマでも文句言うかもと思っちゃいました。映画で明かされる家族の悲しい過去には泣かされました。こんなことがあったら、立ち直るには時間がかかるだろうなと思います。キムの自分勝手なところにはイライラもするけど、見ていて辛いというか、キム自身、辛いんだろうなってのが伝わってきました。さすが、アン・ハザウェイです。すごく難しい役どころだろうにとてもうまく、彼女に感情移入しちゃいます。真面目な女の子役のハザウェイもいいけれど、こういう役もいいなあと思いました。