ソラリス(映画)

ソラリス(映画)のレビュー・評価・感想

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ソラリス(映画)
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名匠タルコフスキーの不朽のSF映画『惑星ソラリス』を異才ソダーバーグ監督が快心のリメイク!

『ソラリス』は2002年に公開された米国のSF映画で、脚本と監督はスティーヴン・ソダーバーグ、製作はジェイムズ・キャメロンとジョン・ランドーで、出演はジョージ・クルーニーとナターシャ・マッケルホーン。本作は1961年に発表された同名の小説(ポーランド人作家スタニスラフ・レムの作品)を原作にしています。
アンドレイ・タルコフスキーによる1972年の映画『惑星ソラリス』(1968年のソビエトのテレビ映画がさらに先行する)を参照しながら、ソダーバーグはレムの小説の精神に密着することを約束しましたが、レムはタルコフスキーもソダーバーグの映画作品も嫌いました。
映画の舞台は惑星ソラリスを周回する宇宙ステーションの内部で、主な登場人物たちの地球上での以前の経験がフラッシュバックされます。主人公のクリス・ケルヴィン博士はソラリスの動機に関する問題、ケルヴィン自身の信念や記憶と葛藤し、第2のチャンスの機会と共に失われたことと和解することにも苦しみます。
本作は批評家には好評でしたが、4700万ドルの製作予算で3000万ドルの収益しかあげられませんでした。
医療心理学者のクリス・ケルヴィン博士にDBAのエージェントが接触してきました。DBAとは惑星ソラリスの軌道を周回する宇宙ステーションを運営する企業です。そのエージェントはケルヴィンの友人の科学者であるジバリアン博士が送信したメッセージを携えてきました。ジバリアンはケルヴィンが宇宙ステーションを訪れて、異常な現象を解明する手伝いをすることを求めていましたが、それ以上は説明していません。DBAはことの対処に戸惑っていました。ソラリス調査のための任務は中断してしまい、宇宙飛行士は誰も帰還したがらないのです。それに加えて、DBAは宇宙ステーションに向けて最近派遣した巡回部隊とも接触を失いました。ケルヴィンは、宇宙ステーションの乗員を安全に帰還させるための最後の試みとしてソラリスへの単独飛行をすることに合意するのでした…