セックスと嘘とビデオテープ

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セックスと嘘とビデオテープ
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異才ソダーバーグ監督の監督デビュー作たるインデペンデント映画作品、『セックスと嘘とビデオテープ』

『セックスと嘘とビデオテープ』は1989年に公開された米国のインディペンデント映画で、脚本と監督はスティーヴン・ソダーバーグ。本作では、性生活とファンタジーを議論し合っている女性たちをビデオ撮影する、悩みを抱えた男と、困難に出会った夫婦とその妻の妹の関係に悩める男の存在が与えた影響が描かれています。
本作は1989年のカンヌ映画祭でパルムドール賞を受賞して、ソダバーグは同賞受賞者で最年少のソロ監督になりました。彼はそのとき26歳だったのです。映画はその後の作品に影響を与え、1990年代初期のインディペンデント映画運動に革命を起こしました。
アン・ビショップ・ムラニーはバトンルージュに住んでいます。ジョンと不幸な結婚をしましたが、この成功を収めた法律家と快適な生活を送っています。彼女はセラピーに通っていて、そこではジョンが彼女を触ることを思い浮かべると衝動を感じることを打ち明けます。グレアム・ダルトンはジョンの古くからの学友で、幾ばくかのお金を貯めて各地を彷徨い歩いています。ジョンに会いにバトンルージュを訪れて、街に滞在します。グレアムはジョンの家に着いたときにアンに出会い、アンはその際にグレアムのアパートが見つかるまで夫妻の家に止まるようにジョンがグレアムを招いたことを知ります。ジョンが帰宅すると、グレアムの態度が著しく変わっていて、グレアムはジョンとは何の共通点もないのに、グレアムとアンは打ち解けていたのでした…
批評集積サイト「ロッテントマト」には、「劇映画監督としてデビューしたスティーヴン・ソダーバーグは26歳という年齢にもかかわらず、監督としての成熟度を示し、見事な配役を成し遂げ、神経症と人間の性にかついての陰影に富んでいて成熟した映画の脚本を書き上げた」との評価が掲示されています。