the quiet room

the quiet roomのレビュー・評価・感想

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the quiet room
7

「表情豊かに生きる」が溢れ出る楽曲

『the quiet room(ザ・クワイエットルーム)』はバンド好きがメジャーデビューを期待し、注目する3人組ロックバンドである。2010年に茨城県水戸市で菊池(Vo./Gt.)、前田(Ba.)を中心に結成した。そこから、様々なバンド形成を経て、菊池、前田に斉藤(Gt./Co.)を加えた3人で「表情豊かに生きる」をテーマに活動している。
共感性の高い歌詞が評価されているクワルー。Twitterでは作詞を手掛ける菊池のポエミーなツイートが人気を博し、そのツイートを元にグッズの制作にまで発展した。
クワルーの音楽は彼らが掲げるテーマが溢れ出る。幸福、悲しみ、切なさ、不安、怒りなど多くの感情を持つ人間味のある楽曲は彼らの多面性を感じることができ、多くの人の共感を生む。人気曲を例として挙げると、ミニアルバム「white」に収録されている『パレードは終わりさ』は幸福に溢れたポップな楽曲であり、ミニアルバム「Jubilee」に収録されている『Instant Girl』はギターやドラムのリズムが特徴的なメッセージ性強い、ポップな楽曲となっている。また、ミニアルバム「Circle」に収録されている『アイロニー』は前2曲の可愛さ溢れるポップミュージックとは180度違う楽曲となっている。エッジの効いたギターと鋭いメロディー、アップテンポなドラムが特徴的であり、カッコ良さが際立つ。このように「表情豊かに生きる」というテーマを忠実に表現した楽曲が彼らの魅力であり、人々を惹きつける。
2021年8月に待望の1stフルアルバムを発売。さらに人気が高まるであろうクワルー。地元で開催される夏の風物詩「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」のメインステージに立つ日が来るのかにも注目したい。