地獄の黙示録 ファイナル・カット

地獄の黙示録 ファイナル・カットのレビュー・評価・感想

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地獄の黙示録 ファイナル・カット
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大御所フランシス・フォード・コッポラ監督が満を辞して世に問うたファイナルカット版!

アカデミー賞受賞監督フランシス・フォード・コッポラがベトナム戦争の闇を壮大なスケールで描いた戦争大作『地獄の黙示録』。2019年、コッポラはオリジナル版製作から40年目に『地獄の黙示録・ファイナルカット』をトライベッカ映画祭で公開しました。製作40周年を記念して、コッポラ監督自ら、1979年の劇場公開版より30分長く、全てを盛り込んだ2001年の特別完全版より20分短いバージョンに再編集し、新たなデジタル修復を施しました。この最新バージョンの上映時間は3時間3分間。削除された場面にはプレイメイトとの再会やプランテーションの場面、クルツが雑誌『タイム』を読む場面が含まれています。映像は撮影時のオリジナルネガフィルムを初めて使用、音声は劇場公開版のプリントマスターを使用したことで、コッポラが長年望んでいた没入感や臨場感を実現しています。細部までくっきりと映し出される明るくクリアな映像と、ヘリコプター、投げ槍、ナパーム弾、爆発などの超低音が内臓を揺さぶる、迫力あるサウンドを体感できます。
1960年代末、ベトナム戦争が激化する中、アメリカ陸軍のウィラード大尉は、軍上層部から特殊任務を命じられました。それは、カンボジア奥地のジャングルで、軍規を無視して自らの王国を築いているカーツ大佐を暗殺せよという指令だった。ウィラードは4人の部下と共に、哨戒艇でヌン川をさかのぼります…