イーグルス(ロックバンド)

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イーグルス(ロックバンド)
10

ロックの殿堂【Eagles】

Eaglesは1971年アメリカで結成されたバンドで主に西海岸を中心に活動。CDのトータルセールスは全世界2億枚を超え、1998年にロックの殿堂入りを果たしたロック界を代表するバンドだ。
そんな彼らの活動は1971年にデビュー曲である「Take it easy」がいきなりヒットを記録し、注目を集めたことから始まる。そして1972年「Take it easy」を収録したファーストアルバム『Eagles』をリリースし、その翌年にはセカンドアルバムである『Desperado』--ならず者--を世に送り出す。アルバムの表題曲でもある「Desperado」は後にカーペンターズやリンダ・ロンシュタット、(国内では平井堅など)名だたるアーティストにカバーされる曲となった。今作は前作同様にカントリー調が基本とされているが、「Out of Control」など思わずツイストしたくなるようなロックなダンスナンバーも収録されているのも特徴的だ。続く3作目『On the Border』ではシングルカットされた「Best of My Love」が全米チャート1位を獲得するなど勢いに乗ったように見えたが、この頃からバンドの方向性についてメンバー間で軋轢が生まれ始めていた。そんな中翌年1975年に大ヒットアルバムとなる『One of These Night』--呪われた夜--をリリースする。デビュー翌年から毎年アルバムをリリース彼らの制作意欲には敬意を表すしかない。本作では自信初となる全米チャート1位を獲得し、収録曲である「Lyin Eyes」--いつわりの瞳--ではグラミー賞を獲得するなど名実ともに大成功を収めた作品となった。その中でもおすすめしたのはやはり表題曲である「One of These Night」であることは言うまでもない。そして、前作のヒットから翌年1976年12月、今尚色褪せるのことないロックの名盤『Hotel Carifornia』が世に輩出された。現在までにアメリカ国内で1,600万枚、全世界で3,200万枚の爆発的なヒットとなった本作は、1976年グラミー賞においても最優秀レコード賞も受賞し、まさに歴史に名を刻む作品となった。表題曲である言わずと知れた彼らのいや、ロック界の代表曲「Hotel Carifolnia」を始め、「New Kid In Town」や「Life In The Fast Lane」と言った大ヒット曲も収録されている。
その後も勢力的に活動をしていた彼らだが、メンバー間の軋轢は激しいものとなり、メンバーの脱退、交代を繰り返し、前作から3年という月日を経て1979年に『The Long Run』をリリース。前作、前々作のようなヒットとならず、内容も一貫性が無いと強く批判を浴びる結果となった。その結果、曲作りのスランプや活動停止などを引き起こし、1982年にバンドの解散が発表された。それから何度か再結成を果たし、2枚のアルバムを現在までに送り出している。
しかし、皆さんにオススメしたいのはバンドの全盛期の作品『One of These Night』--呪われた夜--と『Hotel Carifolnia』であろう。70年代に登場し、歴史に名を残した彼らの作品をぜひ聞いてもらいたい。