さよなら歌舞伎町

さよなら歌舞伎町のレビュー・評価・感想

さよなら歌舞伎町
7

重たいけど、リアル。

歌舞伎町のラブホテルが舞台の作品で、風俗の話とか色々な話があって凄かったです。そこで働いてるがために、妹のあんな姿を見ちゃったり、嫌な思いもしていて、大変そうでした。だからって、絶対ダメだみたいなことを言えるわけでもないし、どう言えばいいかという葛藤が見てとれました。そこが気になるか、みたいな質問を妹にしてたけど、そんなものなのでしょうか。ほんとに、芸能界がああいうものかは分かりませんが、彼の恋人の話もとても怖いし、汚い話で良かったです。そんな役を前田敦子さんが引き受けたというのもびっくりでした。演技も体当たりですごく良かったです。歌で売れたいと思っても、それが誰かに届かなきゃ難しいところがあるし、ああするしかなかったのかもしれません。韓国人カップルの話も良かったですし、これぞ群像劇って感じの映画でした。ラブホが舞台だとそっち系の話が多いけど、それが一番人のリアルは部分が出るのかなと思います。そこでの生活も華やかそうは華やかそうですが、大変で嫌な目に遭うことも多そうです。徹が、どんどん荒んでいく、疲れていくのがとてもリアルでした。どの話も刺激的だし、重たいので見るのがしんどい部分はありましたが、面白かったです。