ボウリング・フォー・コロンバイン

ボウリング・フォー・コロンバインのレビュー・評価・感想

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ボウリング・フォー・コロンバイン
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ドキュメンタリィ映画の鬼才マイケル・ムーアが暴き出す米国銃暴力の不条理『ボウリングフォアコロンバイン』

『ボウリングフォアコロンバイン』は2002年に公開された米国のドキュメンタリー映画で、脚本、製作、監督、ナレーションはマイケル・ムーアが務めました。本作は、マイケル・ムーアが示唆するところの1999年のコロンバイン高校乱射事件やその他の銃暴力の根本的な原因を探っています。ムーアは乱射事件が発生した背景と環境、またある共通する世論や関連問題についての前提に焦点を絞っています。また映画は米国における暴力の本質にも目配りをしています。この作品は批評家からの評価は上々で、興行的な成功も収めました。ムーアは本作の成功により国際的に関心を集めるようになり、アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞をはじめとする数多くの賞を獲得しました。この映画はあらゆる時代を通しての最高のドキュメンタリー映画のうちの1作であると考えられています。
本作はほぼ好意的な評価で批評家によって迎えられ、映画批評サイト「ロッテントマト」には「常に納得のいく主張がなされているわけではありませんが、『ボウリングフォアコロンバイン』は重要な問いを提起し、思考を誘発する」との意味深であるけれども肯定的な評価が掲載されています。批評を集計するサイト「メタクリティク」は「一般的に好意的な批評」を提示しています。