LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標

LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標のレビュー・評価・感想

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LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標
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ハードボイルドな大人のルパン

題名にもなっているように、次元大介が主役のアニメ映画で、ヤエル奥埼というガンマンと対峙する話です。テレビシリーズ一作目以前の時系列で、まだ相棒になる前の次元とルパンを描いていて新鮮でした。
手を組んだ二人は、東ドロアという国の秘宝を盗み出しますが、前の仕事の因縁で次元がヤエル奥埼に狙撃されてしまいます。ヤエル奥埼は、ターゲットの墓を事前に用意し、サイコロの出目の数の銃弾数で相手を仕留める殺し屋です。二度目にヤエル奥崎と対峙した際、次元は額を撃たれ倒れてしまいます。ルパンは秘密クラブに捕らえられていた不二子を救出し、次元が狙われる真相を明らかにしていくうちに、国の陰謀に巻き込まれていきます。
物語終盤の、生きていた次元がヤエル奥埼と一騎打ちの早撃ち対決になるシーンは、西部劇のようでかっこいいです。決着がついた後の次元の名セリフは必見です。この作品を観るだけで、ガンマン次元大介の美学が存分に味わえます。
線に強弱のある劇画調の作画と、緊迫した雰囲気の中に漂うアダルトさは癖になります。アクションも満載で、迫力のあるカーアクションも健在です。コメディ要素が強い今までのルパンシリーズやテレビスペシャルとは異なり、ハードボイルドなルパン映画でした。本編が51分で気軽に観られる作品ですので、ぜひ観てほしいルパン映画です。