シルヴィ・ヴァルタン

シルヴィ・ヴァルタンのレビュー・評価・感想

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シルヴィ・ヴァルタン
10

フレンチポップスの大スター

シルヴィー・ヴァルタンはフレンチポップスを代表する大スターです。
彼女は、共産主義体制で自由のなかったブルガリアを逃れて8歳のときにフランスへ亡命しました。そして1961年にデビューします。その後64年に映画の主題歌として作られた「アイドルを探せ」が世界中で大ヒットしました。以後長きに渡り現役として活躍を続けています。
シルヴィー・ヴァルタンの魅力は、その甘い声とロックビートにうまく声を乗せられるリズム感のよさでしょう。
彼女が出てくる少し前に、セルジュ・ゲンズブールが米国から生まれたロックンロールを生かした音楽をフランスで始めました。それがやがてフレンチポップスと呼ばれるようになっていきます。その代表的なアーティストの1人がシルヴィー・ヴァルタンなのです。その音楽はそれまでフランスの流行歌の中心であったシャンソンとは異なり、もっとビートを生かしたノリのよい音楽であり、それが若者に支持され世界中で流行るようになりました。
彼女は物凄い数のアルバムをリリースしてきていて、これほど長期にわたり第一線で活躍を続けてきたアーティストはフランスにも少ないのです。そしてライヴ活動も熱心に続けています。そのステージもフランス本国にとどまらず世界中で行われてきました。
今後とも活躍を期待したいと思います。