ウォーク・トゥ・リメンバー

ウォーク・トゥ・リメンバーのレビュー・評価・感想

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ウォーク・トゥ・リメンバー
10

ウォーク・トゥ・リメンバーのあらすじと見どころ

高校生のランドンは両親が離婚し、母親と2人暮らし。
イケメンで人気者だが、仲間と悪い遊びばかりする札付きの不良で騒動ばかり起こしている。
何に対しても真剣になれず、怠惰で投げやりな日々を送るランドンを両親は心配するが、反抗的な態度を崩さないランドン。
ある日悪ふざけがすぎたことから仲間の1人を病院送りにし、ランドン自身も事故を起こしてケガを負うことに。
学校から罰として慈善活動と演劇部への参加を命じられる。
騒動を起こしても反省をみせず、相変わらずやる気のないランドンはしぶしぶ演劇部に参加する。
演劇部には幼馴染のジェイミーが所属していたが、ジェイミーは敬虔なクリスチャンで優等生のため不良のランドンと反りが合わない。
お互いを見下す2人は反発しあうが、徐々にお互いの良さに気付き恋に落ちる。
ジェイミーとの出会いによりランドンは更生する決意を固め、夢へ向かって進み始める。
ジェイミーとの恋も順調に進み2人の時間を楽しむが、冴えない表情で言葉を濁すジェイミーに疑問を抱くランドン。
ランドンと恋人同士になったジェイミーには打ち明けなければならない秘密があった。

アメリカの人気俳優、ショーンウェストとマンディムーアが若手時代に共演し、ヒットした青春映画。
ストーリーは青春映画の王道というかんじだが、ストーリーもキャストも素晴らしく完成度が高い。
ジェイミーを演じたマンディムーアは歌手でもあり、劇中で素晴らしい歌声を披露している。
地味で真面目で優等生であるジェイミーはランドン含める不良グループにからかわれることになるが、賢いジェイミーは相手を論破してみせるなど気が強い一面もみせる。
自分の意見を持ち、信念を曲げない強さを持つジェイミーにランドンが惹かれていく心の動きも見どころ。
最初は横柄な態度だったランドンが反省し、親や友人に対し感謝の気持ちを示す成長ぶりにも心打たれる。
またランドンが変わったことにより不良仲間も改心し、真っ当に生きるようになるなど若者の成長ドラマでもある。
忘れていた純粋さや優しさを思い出し、心が洗われる感覚になる作品である。
絆の大切さを実感し、人との出会いにより人は変わり成長していくのだということも考えさせられる。
ラストは切なくとも、温かさが残る作品になっている。
若者はもちろん、大人世代が観ても青春時代の甘酸っぱさが蘇る感動作になっている。