風とライオン

風とライオンのレビュー・評価・感想

New Review
風とライオン
8

英国の名優ショーン・コネリーが好演する、娯楽色に富んだ戦争冒険映画『風とライオン』

『風とライオン』は1975年公開の米国製作の戦争冒険映画で、監督はジョン・ミリアス、出演はショーン・コネリー、キャンディス・バーゲン、ブライアン・キース、ジョン・ヒューストンでした。
製作はハーブ・ジャフィとフィル・ロウリンスで、映画は1904年のペルディカリス事件に基づいています。
製作会社はメトロゴールデンメイヤー、米国内の配給はユナイテッドアーティスト、米国外の配給はコロンビア映画社でした。
1904年、モロッコではドイツ、フランス、英国の間で争奪戦が繰り広げられていました。
各国はモロッコ国内に影響力を行使できる拠点を確立しようとしていたのです。
ムライ・アーメド・エル・ライズリーは若きスルタン、アブデルラジとその甥バシャウに反旗を翻すベルベル族の指導者でした。
若きスルタンはイーデン・ペデカリスと彼女の子供たちウィリアムとジェニファーを誘拐するのですが、その際にイーデンの英国人の友人であるジョシュア・スミス準男爵が殺害されてしまいます。
ライズリーは、スルタンを困惑させ、内戦を引き起こす目的で、国際紛争を惹起せしめることを入念に計画していたのです…
『風とライオン』は娯楽作品としての要素も多分に併せ持っていて、批評家からは「一般的に好ましい評価」を受け取っています。
筋書きは起伏に富んだ複雑な構成ですが商業ベースに乗るウケの良さも欠いていません。
プロットを練り込んだ脚本家の手腕と、監督の力量に由来するところが大きいと思われます。