かまやつひろし

かまやつひろしのレビュー・評価・感想

かまやつひろし
10

長きにわたって活躍したロックミュージシャン

かまやつひろしは、半世紀以上にわたって活躍したミュージシャンでした。
彼は、ジャズ歌手として活躍したティーブ釜萢の息子として生まれ、大学を中退してソロのミュージシャンとしてデビューしました。しかしなかなかヒット曲に恵まれず苦しんでいましたが、やがてやがてザ・スパイダースのメンバーとして活躍するようになるのです。そこで「ノー・ノー・ボーイ」、「あの時君は若かった」、「真珠の涙」、「いつまでもどこまでも」などのヒット曲を作曲しています。
スパイダース解散間際にソロ活動をスタートさせ、「どうにかなるさ」などをリリースしていましたが、1975年には彼の友人、吉田拓郎が作詞作曲してかまやつに提供した「我が良き友よ」が大ヒットしました。
その後も音楽活動を続け、2017年に亡くなりました。かまやつひろしの魅力はどこにあるのでしょうか?
それは彼の正確な音程と哀調を帯びた声と、ジャズや英国のロックに影響を受けた優れたサウンドにあると思います。
さらに言えば、「我が良き友よ」のB面だった「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」の個性的な詞も魅力的ですね!
かまやつひろしはまた、様々なアーティストを世に出すにあたって力を発揮しました。それは例えばユーミンのデビュー曲「返事はいらない」においてプロデューサーを務め、またレイジーのメンバーをスカウトしてデビューさせるなどしたことです。
かまやつひろしは時代の表には立たなかったのですが、多くのミュージシャンの尊敬を集め、彼ら彼女たちに多大な影響を与えました。そのあたりのスタンスが見事だったと言えるでしょう。