青の炎（映画）

暗くて冷たい。

義父を避けてガレージで過ごしているって設定が良いと思いました。あのガレージの部屋はなんか雰囲気があって良いです。
殺したいと思う人がいる、そういうことはあると思うし、義父から家族を守るため他の方法があったのかと言われると思いつかないしで、すごく重たい話でした。子どもがそういう状態に陥ってしまうのは悲しくて見ていられません。ニノの演技も素晴らしく、思春期でちょっとそういうことをかっこいいと思っている感も出ているし、それしかできないっていう閉そく感も出ていました。
また、海がすごく似合います。なんか暗いし、重いけど、暗闇っていうより青って感じがする話なんですよね。どこか冷静っていうか冷たい感じがして…。最終的にどうなるのか、予想がついてなかったからびっくりしました。そういう終わりしかなかったのかなと思うし、刑事さんに明日になれば言うって言った時にはたぶんそっち方向に進むんだろうと思ったけど、ずっと使っていたロードバイクを使っての演出にさすがと思わされました。
松浦亜弥さんの演技もよかったです。ニノと松浦亜弥と、鈴木杏、今思うと豪華なメンバーだと思います。悲しい話なので何度も見たいとはならないけど、ふち思い出す作品です。