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風景と情熱
メインボーカルのアリ・レイシーとエド・タレットが織りなすUKユニット。
音色に関しては、風景や心の内に秘めた熱い情熱を優しく奮い立たせるような奥行きのある壮大なスケールを感じます。そして、その中に温かい優しさも感じられるそっと背中をおして、受け入れてくれるような音色。自らの世界観をとても大事にしていて、出だしのサウンドでこの曲はこのミュージシャンだ、と分かるくらいサウンドから生まれる世界観が確立されていると言っても過言ではありません。
彼らの繊細さと心にあるどことない孤独感がサウンドと歌詞からも描写されています。仕舞い込んでしまった心を優しく開いてくれたり、その優しいサウンドが風となり、包み込んでくれるような唯一無二のミュージシャン。ボーカルのアリ・レイシーの綺麗な高音ボイスが特徴の一つでもあります。
聴いたものの心をグッとキャッチし、何度でも聴きたくなるようなまるで我が家のような居場所的存在にもなるサウンド。ギターやシンセサイザー、ピアノも多様に駆使し、一曲一曲から一つの物語が始まったかのような新たな出発に踏み出す時にもとてもマッチした曲となっています。一度聴いてみる価値は間違いなくあります。ぜひ、お手にとり自分の脳裏に焼きつけることをお勧めします。一度では足りないくらい何度も聴きたくなるのではないでしょうか。