フェイ・ウォン

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フェイ・ウォン
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テレサ・テンの次の時代の大スター

フェイ・ウォンは中華ポップスを代表する大スターです。
彼女は1969年に北京市に生まれ、89年に香港でデビューしました。以来米国留学、結婚による活動休止期間などを挟んで活躍を続けています。名前の漢字名は王菲です。
フェイ・ウォンは香港でデビューしてからしばらくはそれほどすごい人気を誇っていたわけではありませんでしたが、米国留学から帰国後にリリースしたアルバム「カミングホーム」の中の「傷つきやすい女」が大ヒットしてトップスターとなりました。この曲は中島みゆきがちあきなおみのために書いた「ルージュ」のカバー曲です。
フェイ・ウォンはその頃までは広東語の曲ばかりを歌っていたのですが、94年には中国の標準語で歌った曲をメインにした「恋のパズル」(原題は迷)をリリースして中国でも高い人気を得るようになりました。
さらにその頃、主演した映画「恋する惑星」(原題は重慶森林)が日本でも爆発的にヒットして、まずは女優として人気を博し、その後ゲームソフトの「ファイナルファンタジー」の曲として”eyes on me”が日本で大ヒットして歌手としても知名度が上がり、テレビドラマ「ウソコイ」に主演しました。
その間、99年には日本武道館でコンサートを開き、2001年にも大阪と武道館で公演を成功させました。
彼女の声はウィスパリング・ボイスと呼ばれる囁くように歌う美声で、表現力豊かで魅力的な声質の持ち主です。
また王菲は中島みゆきのカバー曲を何曲か歌っていて、いずれも中華圏や日本でよく知られています。
彼女の最も有名な曲「我願意」は上海のレストランなどでもよくかかっています。