アニメ化して欲しい!
もち先生の大人気漫画です。見やすい可愛い絵面と、コミカルな展開。笑いどころのテンポもよく、クスッと笑ってしまうこともしばしば。でも、この展開の軽妙さにうっかり騙されてしまいますが、扱うテーマは意外と重くて真剣。それがまた、嫌みでもなく押し付けがましくもなく、全体的に優しさの漂う作品です。
タイトルからも分かる通り、魔法のある世界を前提にしたファンタジーです。この手の設定の漫画やアニメは、世界観の設定が作品によって結構バラつきがあるもので、詰めの甘い設定の作品も少なくなく、「魔法でコレは出来るのにアレは出来ないの?」と、突っ込みたく鳴るものも多々。ですが、こちらの作品は細かな設定をキチンと積み上げていて、矛盾がないです。こういう部分で手を抜いていないので、安心して物語に没入できます。
アニメになってくれたら、ヒットすると思うんだけどなと非常に残念です。魔法モノのアニメが溢れすぎて、視聴者は食傷気味でしょうから、採算が取れるかが難しいのでしょうか。物語の中心に流れるテーマは、今の多様性の世の中に合致しているし、多様性の1つの解としても、見るべきものがあります。ぜひともたくさんの人に、幅広い年代で読んで欲しい作品です。