G.I.ジェーン / G.I. Jane

G.I.ジェーン / G.I. Janeのレビュー・評価・感想

G.I.ジェーン / G.I. Jane
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米海軍特殊部隊の過酷な訓練と実戦をセミドキュメンタリータッチで描いた、巨匠リドリー・スコットの戦争映画『GIジェーン』

『GIジェーン』は1997年に公開されたアメリカの戦争劇映画で、監督はリドリー・スコット、出演はデミ・ムーア、ヴィゴ・モーテンセン、アン・バンクロフト。
この映画は、米国海軍特殊部隊SEALsの特殊任務訓練に加わった初の女性兵士をめぐる架空の物語を扱っています。
映画の製作はラルゴエンターテインメント、スコットフリープロダクション、キャラヴァンピクチャーズ、配給はハリウッドピクチャーズが行いました。
公開当初の評価はさまざまに分かれており、デミ・ムーアの演技力は低評価でした。
興行的にも振るわず、製作費5000万ドルに対して収益は4800万ドルに終わっています。
一般的な評価はさておき、リドリー・スコットの他の映画と同様に、コアなファンからは熱いレビューが寄せられています。
例えば、デミ・ムーアは賞賛できるほどに自分の役目を果たしています、と。
『GIジェーン』では愛国主義がこれでもかと盛り込まれていますが、デミ・ムーア演じる特殊部隊女性兵士の強靭さはそれにボカされることなく明瞭に伝わってきます。
別な批評では、きわめて娯楽的な作品で、女性の強靭さをファンタジーの域にまで高めている、とも。訓練場面はリアルそのもで、それは監督のリドリー・スコットがドキュメンタリータッチで作品を撮りあげようとしているからだと評したレビューもあります。
デミ・ムーアの凄いところは監督のそうした演出手法を噛み砕いて自分のモノにしているところかもしれません。
「女性が戦士になれるのか?」と挑発的に論じたレビューもあります。
「デミ・ムーアは、おそらく、それができる」のだと、彼女の力量を讃えています。