ウインドトーカーズ

ウインドトーカーズのレビュー・評価・感想

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ウインドトーカーズ
8

無線暗号兵を殺害する非情な任務を帯びた米国海兵隊員の苦悩と葛藤を描いた『ウインドトーカーズ』

『ウインドトーカーズ』は2002年に公開された米国の戦争映画で、監督・共同製作はジョン・ウーです。
出演はニコラス・ケイジ、アダム・ビーチ、ピーター・ストールメア、ノア・エメリッヒ、マーク・ラッファロ、クリスチャン・スレーター。
この作品は第二次世界大戦時のナバホ族の暗号無線手についての実話に基づいています。
C・O・エリクソンが製作総指揮を務めました。映画の米国公開は2002年7月14日で、批評家の評価はまちまちでした。
製作予算が1億1500万ドルであったのに対して全世界での収益が7760万ドルに過ぎず、経済的には失敗作だったとされています。
第二次大戦中、米国海兵隊伍長ジョゼフ・F・「ジョー」・エンダースは医師リタの援助を受けた後に原隊復帰しました。
エンダースはソロモン諸島での大日本帝国陸軍との戦闘で分隊の部下を全員失い、左耳を負傷して聴覚をほぼ失いました。
エンダースの新しい任務はナバホ族の暗号無線手ベン・ヤンツェー兵卒を護衛することで、併せて軍曹に昇進しました。
ピート・「オックス」・ヘンダーソンもナバホ族の暗号無線手チャーリー・ホワイトホース兵卒を護衛する同様に任務を拝命します。
ヤンツェーとホワイトホースはナバホ族出身で子供の頃からの友だちで、味方の砲兵を誘導する暗号文を送受信できるように訓練を受けてきました。
エンダースとヘンダーソンは暗号が日本軍の手中に落ちるのを防ぐために、暗号無線手が捕虜になりそうだったら殺害するように指示を受けていたのです。