SWV / Sisters with Voices

SWV / Sisters with Voicesのレビュー・評価・感想

SWV / Sisters with Voices
8

90年代R&Bを代表する、珠玉の歌声

90年代R&Bの熱さが詰まったSWV。ニューヨーク出身の女性三人組グループです。リードボーカルのcokoのキュートで朗らかな歌声と、Taj、Leleeの絶妙なコーラスが奏でるハーモニーが魅力。嫌味のない、素直で美しい、楽しめる曲が多く、何度でも聴き返したくなる名曲が揃っています。中でも、1993年にリリースされたシングル、"Right Here (Human Nature Remix)"は素晴らしく、いつ聴いても感激します。この曲は、彼女達のデビューアルバム『It's About Time』に収録。
マイケル・ジャクソンの"Human Nature"をサンプリングしたサウンドは流麗で、HIP HOPのビートが作るグルーヴ感との融合が堪りません。
それから、1997年の三枚目のアルバム『Release Some Tension』からのシングル"Rain"も美しい曲です。2019年にリリースされたリック・ロスの「Summer Reign」の中で、客演の女性シンガー、サマー・ウォーカーが"Rain"を一部カバーしているのですが、改めてこの曲の良さを思い出させられました。しっとりとした聴かせる曲です。
他にも挙げようと思えばきりがないほど、R&Bクラシックとなっている名曲を持つグループです。ベスト盤が出ていますので、そちらでヒット曲をまとめて堪能することもできます。