ジェイコブス・ラダー

ジェイコブス・ラダーのレビュー・評価・感想

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ジェイコブス・ラダー
8

ベトナム戦争後のトラウマに隠された不気味な陰謀をサスペンスフルに描く『ジェイコブス・ラダー』

『ジェイコブス・ラダー』は1990年の米国の心理的なホラー映画で、監督はエイドリアン・ライン、製作はアラン・マーシャル、脚本はブルース・ジョエル・ルービン、出演はティム・ロビンス、エリザベス・ペーニャ、ダニー・アイエロ。
映画で、ジェイコブ・シンガーのベトナム戦前および戦地での体験が奇妙で断片的な幻視と幻覚を生み出して、結果としてそれが始終彼にまとわりつくようになります。状態が悪くなるにつれて、ジェイコブは真実を把握しようと絶望的な試みに出ます。
『ジェイコブス・ラダー』はルービンの脚本脱稿後10年目にしてカロルコ映画によって映像化されました。公開時の一般的な評判はいまひとつでしたが、熱狂的なカルト・ファンを生み出しました。本作のプロットや特殊効果はビデオゲームの演出にさまざまな影響を与えています。同名のリメイク作品が2019年に公開されました。
1971年10月6日、ジェイコブ・シンガーは米軍第1航空騎兵師団の兵士としてベトナムのメコンデルタ流域のとある村に展開していました。そのとき、彼の属する部隊は奇襲攻撃を受けたのです。ジェイコブの戦友の多くは殺害されるか戦傷するか、あるいは異常な行動をとるか。そしてジェイコブはジャングルの奥深くに逃げ込むのですが、見えざる攻撃者によって銃剣でメッタ刺しにされるのです。