そんな彼なら捨てちゃえば? / He's Just Not That into You

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そんな彼なら捨てちゃえば? / He's Just Not That into Youのレビュー・評価・感想

そんな彼なら捨てちゃえば? / He's Just Not That into You
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そんな彼なら捨てちゃえば?

この映画で終始取り上げられることは、本当にその彼は自分に気があるのか?という事です。
主人公のジジは相手の男性とデートをしますが、デート後に何の音沙汰もありません。
そこで周りの女友達に相談を持ちかけます。「彼とのデートはうまくいった」と。
「相手の男性は楽しかった、会えてよかった」と言い、すごく好意的だと友人に伝えます。
そんなに良い雰囲気だったのに、なぜ連絡が無いのかをあれこれ推測してジジを励まします。
この映画を見ていると色々な国の女性たちが登場して、皆言うのです。
「彼はあなたを大切に思ってるのよ」とか、「好きだから意地悪するの」と。
不思議なのは文化が違えば考え方も違うだろうに、なぜか共通した考え方で、
確かにこの映画の様な場面では同じことを伝えたり考えたりしていると思い、面白いなと感じました。
ジジはデートした相手が普段行くバーに押しかけます。そこで出会った店主に彼との事を相談するのです。
すると店主は、相手に気がないと伝えます。その気があればとっくに行動に移していると諭します。
普段ならわかるであろう相手との距離感や相手の反応に鈍くなってしまうのです。
確かに主人公のジジの様な偏った自分に都合の良い考え方をして、相手の行動や態度を勘ぐっている人もいるだろうと思います。
これは女性でも男性でも起こりうることで、1人勘違いして舞い上がっている主人公を観ながら、
恋は盲目という言葉がある様にやはり同じ立場ならあれこれ都合よくとってしまうかもしれないと思いました。
飛び抜けた悲劇がある訳ではなく、日常のあちらこちらにある、誰でも1度は経験したであろう身近に感じる映画です。

そんな彼なら捨てちゃえば? / He's Just Not That into You
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ほぼ幸せに。

捨てちゃえばという題の割には、みんな幸せになってるという感じです。
恋愛においてありえそうな話ばかりで、共感できるものでした。結婚だけがゴールではないということも描かれていると思います。でも、結婚したいよねとは思うし、子どものこととかも考えるとすごく合っている人でも結婚しようとしないから別れるってのもあると思います。
その話に出てくる人たちは、昔の日本の男って感じで、レディーファーストとか言われている国でも男は何もしないとかあるんだなと、とても興味深かったです。好きだと思った人とうまくいかなくても、他に合う人が現れたり、恋愛ってほんと一筋縄ではいかないなって感じです。女性陣は皆いろいろ悩んでて、女が男にほら、私フリーよ?みたいな上からってこともなくて、見やすい映画でした。
また、ドリュー・バリボアも可愛かったし、有名な人もたくさん出ていて豪華な映画でした。別れる人が少ないというのはちょっとハッピー寄りかなとも思いますが、恋の始まりは見ていて気分のいいものだし、良かったです。
群像劇は好きな部類の映画なので、とても気に入りました。最後にインタビューが入っててのもトリッキーで面白い演出だと思いました。