史上最大の作戦

史上最大の作戦のレビュー・評価・感想

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史上最大の作戦
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連合軍による欧州大陸反抗の一大作戦を多角的に描いた『史上最大の作戦』

『史上最大の作戦』は1962年公開の米国製作の戦争映画大作で、1959年に発表された同盟のノンフィクション作品(作家コーネリアス・ライアン)を原作としています。1944年6月6日の連合軍によるノルマンジー上陸作戦当日(暗号名Dディ)を描き切った作品です。映画製作者ダリル・F・ザナックは、コーネリアス・ライアンに著作権料175000ドルを支払って製作に乗り出しました。脚本はコーネリアス・ライアンが執筆し、追加の素材をロマン・ギャリー、ジェイムズ・ジョーンズ、デイビッド・パーセル、ジャック・セドンが書いています。監督はケン・アナーキン、アンドリュー・マートン、ベルンハルト・ヴィッキの共同監督陣です。
ドキュメンタリードラマスタイル(字幕がさまざまな登場人物の肩書きを示す)で撮影されていて、英国海峡の両側のDディに至るまでのできごとが描かれていくのが映画のオープニングです。
連合軍は悪天候の回復を待ちながらフランス北部の海岸を守備するドイツ軍の動静を懸念していました。欧州派遣軍最高司令官のドワイト・アイゼンハワー将軍は悪天候の報告を検討した後で作戦決行の決断を下します。他方では、海岸のドイツ軍は上陸決行時期と上陸地点の判断を初動で見誤ることなります。