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長いけど、それだけの尺がいる話だった。
すごく切ない話でした。七海のあの人を疑わない感じが見ていて、イライラするけれど、それが彼女の性格で、そんな簡単に変わるものじゃないよねと思いました。だから、騙され続けて、でもそのことにも気がついてないのかと今後の生活が心配になります。そんな彼女が出会った真白も色々、抱えている女性です。彼女の金を払った方が楽みたいな考えには共感しました。たしかに愛情だけで何かをしてもらうのはハードルが高くてちょっと嫌かもしれません。そんな2人の友情なのか愛情なのかわからない関係性がとても魅力的でした。2人でウエディングドレスを着たりするところもなんか綺麗で魅せられてしまいます。2人はほんとに孤独な女性だったのかもなと思います。それで、気の合う人ができて、はしゃいでいたのでしょう。その後、悲しいことが起きて、怒涛の展開でした。すごく長い映画でしたが、この話は時間をかけないと成立しないものだったなとも思います。キャスト陣もすばらしくて、綾野剛は胡散臭さ満載でしたし、黒木華さんは友達のいない、人を信じそうな感じが出ていました。そして、精神不安定な真白をCoccoさんが演じているのですが、これもまた普通の役者さんよりアーティストがしたほうが似合う役なのでよかったです。すごく心に残る話でした。