天使のくれた時間 / The Family Man

天使のくれた時間 / The Family Man

『天使のくれた時間』とは2000年に製作されたアメリカの映画である。監督はブレット・ラトナー。ウォール街で成功し、優雅な独身生活を謳歌していたジャック・キャンベル。クリスマスイヴの夜、彼は奇妙な男と出会い、翌朝目覚めると13年前に別れた元恋人、ケイト・レイノルズが一緒に寝ていた。さらには2人の子供までおり、ジャックはケイトの夫となった世界を体験していく。以前の価値観が覆されていく中で、家族や愛の大切さ、人生の選択がもたらす本当の幸せとは何かを描いた心温まる感動のラブストーリー。

天使のくれた時間 / The Family Manのレビュー・評価・感想

天使のくれた時間 / The Family Man
8

終わり方が素敵な作品

終わり方が素敵な作品です。
ビジネスで成功しクリスマスイブも仕事をしていたジャックは、全てを持っていると自負していました。しかし、もしも留学をせず13年前に別れたケイトと共に過ごす人生を歩んでいたら、というパラレルワールドへ迷い込みます。
このような、仕事ばかりしている男に恋愛をさせる映画は山のようにあります。
例えばキアヌ・リーヴスとシャーリーズ・セロン主演の「スウィート・ノベンバー」の場合、あくまで現実的な映画という設定なので シャーリーズ・セロンに奇抜な役柄を与える必要があり、そこが賛否の別れるポイントになってしまいました。
しかし、それに対し「天使のくれた時間」はファンタジーと割り切っているので自然に観ることができます。そして終わり方も非常に良かったです。安易に、愛する人と結婚することが最善だとか、仕事ばかりしているのは良くないだとか、一方的な価値観を押しつけることなく、ただ二人の時間を過ごすというのは非常に美しかったです。ファンタジーでありながら、シンプルなハッピーエンドにせず、ただ二人の時間を過ごすというのは、今まで有りそうで無かった結末かもしれません。
恋人同士で観る映画としては最適では無いでしょうか。