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結局見捨てられないのが、親子だなあって感じだった。
音信不通だった育ての親ともう一度交流をという話です。歳を取り、大きな病になったからといって、頼られても困ると思いながら、見捨てることもできないというのが、それが親子ってものかもなあって思えてよかったです。私なら、どうしただろうかと考えてしまいます。彼女に捨てられた父のことを思うと許せない気もするし、でも、女同士、分かり合える気もします。今まで好き放題してきたから、今私は1人よという養母を、養母の生き方を否定していた娘が慰めるというシーンがぐっときました。互いに互いを認めるようになって、それが人にとって大事なんだってことがよくわかります。よくある話でしたが、フランスの有名な女優さん、2人で撮っていてとても見応えがありました。親子という設定でよく見ると、1人の歳はいってましたが、パッと見、友達に見えるくらい、養母は生き生きしててというか力強く、でも病魔に侵されているんだと思うと、病の恐ろしさも感じます。最終的にどうなったのかはあんまりちゃんと描かれていませんが、そのことで川に!?ってことだったら、怖いなあって感じです。最後には娘の元から消えてしまった母。母として、これ以上迷惑をかけられないと思ったのか、そういう関係性もあるんだなと思いつつ、とても切なくなりました。淡々と進む面はありますが、いい映画でした。