勝手にしやがれ(映画)

勝手にしやがれ(映画)のレビュー・評価・感想

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勝手にしやがれ(映画)
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フランス、ヌーベルバーグ映画の巨匠ゴダールが鮮烈に輝いたデビュー作『勝手にしやがれ』

映画『勝手にしやがれ』は1960年のフランス犯罪劇映画で、監督と脚本はジャン-リュックゴダールです。
本作ではジャン-ポール・ベルモンドがさすらいの犯罪者ミシェル役で出演し、ジーン・セバーグがその米国人女友達のパトリシアを演じています。
作品はゴダールにとっての最初の長編劇映画であり、ベルモンドは俳優として開眼しました。
『勝手にしやがれ』はフランスの「ヌーベル・ヴァーグ」映画の最初期の作品の一つで、より多くの影響を後代の映像作家たちに与えました。
フランソワ・トリュフォー、アラン・レネ(『ヒロシマ、わが愛」)などの1年前に公開された作品と並んで、この作品はフランスの映画製作技法に国際的な注目を集めさせるきっかけとなっています。
当時、『勝手にしやがれ』の大胆な視覚的文法(ジャンプカットの非慣習的な用法)も注意を引きました。
フランスで公開されるや、200万人の観客を動員し、かつて製作された映画の中でベストに属する作品と考えられています。
映画製作者や批評家たちはこの作品の斬新性を多くの機会に語っています。
2010年5月、完全に修復されたバージョンの映画が米国で公開されました。
奇しくもそれは映画公開から50周年めの年だったのです。