小野寺の弟・小野寺の姉

小野寺の弟・小野寺の姉のレビュー・評価・感想

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小野寺の弟・小野寺の姉
8

こういう姉弟いそう。

仲がいい姉弟の話で、なんてことない話なのですがおもしろかったです。顔も全然違うけど、姉弟に見えてくるから不思議でした。コンプレックスもあり、恋もうまくいかない姉を心配する弟が素敵でした。フィクションだと、今まで男にモテてこなかった姉の恋をうまくいくって展開もあると思うけど、本作はそんなことなくて、やっぱり姉のひとりよがりな面もあって、悲しいけど、すごくリアルでした。また、姉弟の会話がすごく楽しかったです。恋人でも友人でもない、これぞ家族って感じの会話で、なんだか家族に会いたくなる映画でした。本作の原作も読みましたが、映画も原作のイメージそのままで、気に入りました。片桐はいりさんはユーモラスだし、こういう役がよく似合うなと思いました。向井理さんもいつものイケメンオーラもあまりなく、かっこいいけど、おとなしい感じの、男性を見事演じきってました。姉弟以外の役者さんもミッチーやら麻生久美子やら、ムロツヨシやら個性派俳優さんばかりでよかったです。とくにムロさんは、なんかいいことを言っていて、彼が出てくると、笑ってしまいました。ほんわかした雰囲気の映画なので、楽しく、気楽に見ることができると思います。おすすめです。

小野寺の弟・小野寺の姉
8

2人の仲の良さにほっこり

仲の良い姉弟の姿にほっこりします。ベタベタしているわけではないけれど、仲が良くて理想の姉弟です。2人は顔が違うように見えて、実は雰囲気が似てるんだなと思いました。弟の、恋に積極的でないところもすてきですし、それを応援する姉もすてきです。姉は顔に自信のないところがあって、恋してるけど…のところもいじらしかったです。あの人には私も恋してしまうかもと思えるくらい、いい人でした。まあ、勘違いするかもしれません。ちょっとかわいそうでした。私は片桐はいりさんが好きなので、すごくおもしろかったです。彼女のサバサバした感じの喋り方も、悲しみを隠した態度も好きです。原作の方も面白かったのですが、映画もその雰囲気を受け継いでいてよかったです。向井理さんも頭の良い雰囲気があるのが、ただのイケメンよりもこの役が似合っている気がします。姉を大切に思ってる感じが出ていてよかったです。切ない話もありますが、日常の話も多くて、小野寺姉弟と同居しているような気持ちになれます。食べ物の話とかが興味深いです。やっぱり映画の中の食べ物っておいしそうですよね。他のキャストもムロツヨシさんとか、ミッチーとか出ていて、バラエティ豊かだなと思いました。