ワンダー・ボーイズ

ワンダー・ボーイズのレビュー・評価・感想

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ワンダー・ボーイズ
7

意外にコメディだった。

最初売れちゃって、その後書けないっていうのは作家あるあるなのだと思います。それで大麻に手を出したり、人生がうまくいかなかったり、なんだかグラディがかわいそうでした。彼が書けない間にも、才能のある若者は小説をかけててってのがなんだか切なかったです。そういう作家の切なさを描く作品かなと思いきや、コメディ色が強くておもしろかったです。最初はちょっとしたこと、いや、ちょっとしたことではないんですけど、不倫もしているし、犬も殺してるし、そう思うと、当然の報いなのですが、どんどん問題が大ごとになっていって、それに振り回されているグラディが気の毒でした。キャストもすごくよくて、マイケルダグラスは、どう見ても落ちぶれていたし、トビーマグワイアは天才学生役だったんだけど、嘘ばかり口にしていて、それが嘘に聞こえないところがよかったです。それに、私の好きなロバート・ダウニー・Jrも出ていてうれしかったです。そんなに出番はなくても、さすがロバート。異彩は放ってました。最終的には、すべてを失ったけど、愛だけは残ったみたいな話で、月並みだとは思いました。でも、あの二人が幸せになったことが意外にうれしかったりして、いいラストだと思いました。