かしこい狗は、吠えずに笑う

かしこい狗は、吠えずに笑うのレビュー・評価・感想

かしこい狗は、吠えずに笑う
7

イズミの狂気がすごい。

低予算映画だけどよくできていて、びっくりの作品です。イズミが気の合う子として描かれているときから、ちょこちょこおかしくて、実は狂気を秘めた子だとわかって、怖かったです。この年の女の子の狂気というか、なんか自分に楯突くものは許さない感がとても怖いです。なんか、あまりに何も考えずに人を殺してるように見えました。美沙はいじめられてたし、イズミと友達になれてすごく嬉しかったんだろうなと思います。それがなんかちょっと変な方向にいっても、まだ私はイズミの特別って感じで嬉しかったのかも知れません。でも、彼女が監禁とか脅しをしてると知って怖がって、美沙の方は普通の高校生だったなと思いました。そこでイズミによりひっつくようになるとかじゃなかったのがいいです。全体的に青春映画のようでみすてりーであるところとか、怖い描写が多いところとか、低予算映画とは思えないほどしっかりした映画でした。金をかければいい映画になるとかいうものでもないんだなと思いました。主演の2人は若いし、高校生に見えたけど、演技力も高くて、安心して物語に入り込めました。限られたシチュエーションで起こるホラーのような出来事に目が離せなくなること、請け合いです。