ノクターナル・アニマルズ

ノクターナル・アニマルズのレビュー・評価・感想

ノクターナル・アニマルズ
8

見た後気分が沈む。

エドワードが執筆した小説の内容が怖いです。煽り運転の箇所も、その後の妻子の結末も復讐劇も、はっきりいって見ていられなかったです。それくらい、リアルで鬼気迫るものがありました。小説としてはよくできてると思うし、元妻スーザンがエドワードに会いたいってなった気持ちもわかりました。2人の関係性はちょこちょこしか描かれてなかったけど、スーザンはエドワードにひどいことをしたと思います。でも、そのことを自分に有利に考え直してたっていうか、だって私の意見を聞いてくれず、売れないものばかり書いてるから仕方ないみたいなところがあったと思います。そして、それは間違ってはいないかなと思いました。そりゃあ、一緒に生きていくんですから、糧は必要です。でも、だからって金持ちに離婚前に乗り換えたりして、エドワードがどれだけ傷ついたとかそういうことに思いが至らなかったんだなって感じです。エイミー・アダムスはすごくうまくて、なんかちよっと無神経ぽい女性だなってのが現れてました。最後のエドワードの復習も納得です。エドワード役のジェイクも、若い時の顔が本当に若く見えて、この頃渋い役っていうか、疲れた役をよくするから忘れてたけど、さわやかイケメンだったし、ちょっと子どものような、母性本能くすぐるようなところがあったよなあってなりました。キャストも好きだし、おもしろいのですが、見た後、心が沈むので見る時間を選ぶ映画かなと思います。