運び屋

運び屋

『運び屋』とは、クリント・イーストウッドによる2018年のアメリカ合衆国のクライム映画。
家族を蔑ろにして園芸家としての仕事を続けてきたアール・ストーンは、やがて孤独な90歳の老人になっていた。そんなある時、アールは荷物を乗せて車を走らせるだけで高額報酬が手に入る怪しげな仕事を引き受ける。しかし、その仕事の正体は麻薬の運び屋だった。
家庭を顧みない生き方をしてきた老人の人生を描いており、家族との関係を再構築しようとするアールが見所の作品。

運び屋のレビュー・評価・感想

運び屋
8

寂しい生活だったから

90歳でなんでそんな怪しげな仕事を引き受けちゃったのかなって思うけど、家族からも見放され、仕事もうまくいってなかったら、引き受けるかもしれません。別に家族が悪いわけではなく、そうなったのは自分のせいで、だから寂しい人生なんだけど、やっぱり、寂しいままだとつらくてってことなのでしょう。クリントの演じたおじいさんは、はたから見ると、家族との絆を取り戻したいいい人に見えました。堅物で淡々と仕事をしていて…。そんな彼がなんで仕事がうまくいなかくなり、家族ともすれ違ってしまったのかって気もします。でも、家族からすれば、約束をすっぽかされたり、いろいろあったんだろうから、老人を一人にしておくなよ、危険なものに手を出すぞとも言えません。クリント・イーストウッドも年齢が年齢だから、彼がこういう映画を撮ったことに意味はあると思うけど、ちょっと寂しかったです。きっと、こういうことになるなよってことを伝えたいんだろうけど、もう俺は終わりだからって言われている気分でした。そうならないようにするには若い頃から家族を大切にしないといけないし、私でもまだ間に合うだろうかとか考えちゃいます。この映画はクリントが実際のニュースを聞いて思いついたと言います。麻薬の運び屋にもいろんな人がいるんだなと知り、びっくりした作品でもあります。