寂しい生活だったから
90歳でなんでそんな怪しげな仕事を引き受けちゃったのかなって思うけど、家族からも見放され、仕事もうまくいってなかったら、引き受けるかもしれません。別に家族が悪いわけではなく、そうなったのは自分のせいで、だから寂しい人生なんだけど、やっぱり、寂しいままだとつらくてってことなのでしょう。クリントの演じたおじいさんは、はたから見ると、家族との絆を取り戻したいいい人に見えました。堅物で淡々と仕事をしていて…。そんな彼がなんで仕事がうまくいなかくなり、家族ともすれ違ってしまったのかって気もします。でも、家族からすれば、約束をすっぽかされたり、いろいろあったんだろうから、老人を一人にしておくなよ、危険なものに手を出すぞとも言えません。クリント・イーストウッドも年齢が年齢だから、彼がこういう映画を撮ったことに意味はあると思うけど、ちょっと寂しかったです。きっと、こういうことになるなよってことを伝えたいんだろうけど、もう俺は終わりだからって言われている気分でした。そうならないようにするには若い頃から家族を大切にしないといけないし、私でもまだ間に合うだろうかとか考えちゃいます。この映画はクリントが実際のニュースを聞いて思いついたと言います。麻薬の運び屋にもいろんな人がいるんだなと知り、びっくりした作品でもあります。