羊とオオカミの恋と殺人

羊とオオカミの恋と殺人のレビュー・評価・感想

New Review
羊とオオカミの恋と殺人
5

福原遥を愛でるにはいいが、映画としては微妙

「アパートの部屋の壁に偶然空いた穴から隣人を覗くと美女がおり、その美女が殺人を犯しているところを目撃する」というあらすじにとても惹かれて視聴。主演の福原遥が、カッターナイフでバッタバッタと人の首を搔っ切っていき血が噴き出るのだが、コミカルな動きと福原遥の美しさが際立ち、不思議とあまりグロテスクではない。イケメン俳優の杉野遥亮は演技がうまく、冴えない青年という役柄をうまく演じていたと思う。しかし全体的に作りが雑。原作を観ていない私にとって分からない部分が多く、なぜ人を殺すのか?いつから殺しをやっているのか?等基本的なことの説明が無く、疑問点も多かった。「殺しを辞めたら自分じゃなくなる」というセリフもあったが、そういった心の闇がどこから来ているのかという描写も無し。殺した死体は死体処理業者に頼んで、その業者が解体、部屋の修復、アリバイ作りもするのだが、その業者との関係性も謎。しまいにはラスボス的な男が急に出てきて、あっさり殺されるので戸惑った。アクションシーンも適当でリアルさ皆無。観ていられず、早送りしたくなった。そういった不明な点も多いが、基本的には易しい内容なので軽い気持ちで見ることができ、楽しめる。