岸辺の旅

岸辺の旅のレビュー・評価・感想

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岸辺の旅
7

ある意味幸せ。

きちんと別れるためには、旅をすることが必要だったのかなと思いました。でも、実際にはそんなことできないのが普通で、彼が何を考えているのかとか何もわからず別れなければいけません。それで納得できることって少ないのかもしれないです。瑞希さんはその意味で幸せかもなと思いました。生きているうちには夫のことがわからなくて、愛人に会いにいけば彼女の潔さに敗北感を味わい、いやなことが多かった気がします。でも、その後、2人で旅ができました。そして、彼のことを知れたのです。そこはうらやましいですし、浮気されたり失踪されたりしたけど、瑞希さんは夫をまだ好きというか信じたいところがあるのかなと思いました。最初に夫が戻ってきたときはどういう話なのか分かりませんでしたが、幽霊という話だとは…。変わった心霊ものです。でも、本当に幽霊というものがいるのなら、怖いことは少なくて、一緒にいたいとか、最後に俺の思いを聞いてくれみたいなドラマチック、センチメンタルな話が多いのかもしれません。これは夫が死んでいるからファンタジーの話だけど、実際に夫の通った道を一緒にめぐるとかは、してみたらいろいろわかって、関係性を修復できるのかもと思いました。とてもつらいけど、いい話でした。

岸辺の旅
7

ある意味幸せ。

きちんと別れるためには、旅をすることが必要だったのかなと思いました。でも、実際にはそんなことできないのが普通で、彼が何を考えているのかとか何もわからず別れなければいけません。それで納得できることって少ないのかもしれないです。瑞希さんはその意味で幸せかもなと思いました。生きているうちには夫のことがわからなくて、愛人に会いにいけば彼女の潔さに敗北感を味わい、いやなことが多かった気がします。でも、その後、2人で旅ができました。そして、彼のことを知れたのです。そこはうらやましいですし、浮気されたり失踪されたりしたけど、瑞希さんは夫をまだ好きというか信じたいところがあるのかなと思いました。最初に夫が戻ってきたときはどういう話なのか分かりませんでしたが、幽霊という話だとは…。変わった心霊ものです。でも、本当に幽霊というものがいるのなら、怖いことは少なくて、一緒にいたいとか、最後に俺の思いを聞いてくれみたいなドラマチック、センチメンタルな話が多いのかもしれません。これは夫が死んでいるからファンタジーの話だけど、実際に夫の通った道を一緒にめぐるとかは、してみたらいろいろわかって、関係性を修復できるのかもと思いました。とてもつらいけど、いい話でした。