只野工業高校の日常

只野工業高校の日常

『只野工業高校の日常』とは、小賀ちさとによって、2019年から集英社出版の月刊漫画誌『ウルトラジャンプ』にて連載されている青春コメディ漫画である。工業高校あるあるや、リアルな工業高校生の様子を楽しめるストーリーが魅力の作品となっている。
物語の舞台は、とある雪国の片田舎にある只野工業高校。赤崎眞央、仙堂勝利、八坂斗真を中心に、工業高校の日常や工業高校に通う学生のリアルな姿が描かれていく。

只野工業高校の日常のレビュー・評価・感想

只野工業高校の日常
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漫画「只野工業高校の日常」について

この漫画はウルトラジャンプで連載されている、著者が古賀ちさとによるものです。
簡単なあらすじとしては、雪国の片田舎にある只野工業高校で、ヤンキーや普通教科が苦手な生徒たちが楽しく過ごす青春コメディとなっています。機械科、自動車科、電気科、設備科の4学科があり、学校内にはヤンキーのような生徒たちがいます。
メインの主人公として3人の男子高校生が登場します。ピアスに金髪だけど国家資格持ちの赤崎、時給アップのためなら乙4だってとるかっちゃん、工業生なのに普通教科より専門教科が苦手なやっちん。3人の日常のやり取りがクスっと笑えます。また、3人以外にも担任の先生や他学科の個性的な生徒たち、工業高校ならではの数少ない女子生徒など様々な人たちの日常的なやり取りが、面白く描かれています。
漫画内では工業の専門用語がちらほら出てくるところもありますが、そのたびに説明文や注釈が出てくるので工業について全く知識がなくても気軽に楽しんで読むことができます。
さまざまな個性的な生徒たちがおくる工業高校の日常は、見ていてとても気持ちがいいです。性別や年齢関係なく楽しむことができると思います。クスっと笑えるシュールな漫画をお探しの方にはおすすめです。

只野工業高校の日常
10

工業高校出身じゃない人も是非!

一長一短ある生徒それぞれ味があってどの子も非常に好きなのですが、私は担任の藤原先生推しです。
私の主人が工業高校出身なのですが、学生時代の懐かしさと面白さが相まって爆笑しながら読んでいました。おそらく作者さんが工業高校のご出身なのかなあと思います。私自身は、工業高校出身ではないので「本当に工業高校というのはこういうところなの?」と主人に聞いてみたところ、本当にそうなのだそうです。
流石に、この漫画のままの髪色だと先生に怒られるそうです。見た目は主人公・赤崎のように強そうに見えても、スクールカーストのようなものが存在せずクラス全員仲が良い。ヤンキー漫画のような喧嘩は一切なく、学内の女子の存在は非常に貴重で異常に可愛く見えるのだそうです。普段、ジャージを着ている先生がスーツで登場すると教室がざわつくのもまさにその通りなのだとか(笑)。
各所にちりばめられた「工業高校あるある」は、私には「へー!そうなんだ!」という感じなのですが、主人は「わかる!これ全部わかるわ!!」という感じで、工業高校でない人も楽しめ、工業高校出身の人はさらに数倍楽しむことが出来る希少な漫画だと思います。
生まれ変わって手先が器用だったら、工業高校というところに行ってみたいなあと思う漫画です。