アルトネリコ2 世界に響く少女たちの創造詩

アルトネリコ2 世界に響く少女たちの創造詩のレビュー・評価・感想

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アルトネリコ2 世界に響く少女たちの創造詩
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神曲ばかりが収録されたRPG

いわゆる「ギャルゲー」と呼ばれるジャンルながら、音ゲー的要素やRPGのようなコマンド制のバトルも…様々な要素が1枚のディスクにぎゅうぎゅうに詰め込まれた、凄まじいボリュームのゲームです。
ゲーム好きの友人に「歌がものすごいゲームがあるんだけど、何も言わずにプレイしてくれ」と貸してもらったことがこのゲームとの出会いでした。オープニングから映画のような作画のアニメに加え、志方あきこさんが歌う賛美歌のような楽曲「謳う丘」にすっかり心を奪われました。架空の言語「ヒュムノス語」で紡がれるアルトネリコ世界の楽曲は本当にどれも素晴らしく、一部の界隈では「RPG付きサントラ」等と呼ばれ、まさに歌がメインの作品です。
プレイヤーは主人公・クロアとなり、神の御子・クローシェの救出を命じられ、妹・ココナとともに出撃します。それは舞台となる世界「メタファルス」の人々の悲願で、サブタイトルにもなっている「メタファリカ」へ通ずる道でもある、というストーリーです。
複雑なまでに世界観が練られており、楽曲はもちろんストーリーも重厚で、1度クリアしただけではアルトネリコ2の世界全てを楽しむことは不可能に近いと思います。何度もゲームをプレイし直し、なんなら設定資料集までじっくりと読み込んで、神秘的なアルトネリコの世界に、頭からつま先までどっぷりと漬かるのがオススメです!ただ、大きく分けるとギャルゲーであり、少々セクシー色の強いゲームでもあるため「親に見られると気まずいな…」という方のための謎機能「オヤキタボタン」は個人的に大爆笑でした。どこまでも遊び心のある素敵なゲームです。