Mank/マンク

Mank/マンクのレビュー・評価・感想

Mank/マンク
7

おもしろいけど、市民ケーンは知っとくべきだった。

デヴィッド・フィンチャーも好きだし、ゲイリー・オールドマンも好きなので見ました。さすが、フィンチャーですごい細かいところまで凝ってるなという印象です。そして、見せたいところもたくさんあったのでしょう。ちょっと目を離すと置いてかれそうでした。
また、ゲイリー扮するマンクはすごく弱いというかこれぞ人間って感じの人で、みんなからこうしろ、ああしろと言われたり、見下されたりして、壊れていっていて、0から何かを作り出す人の大変さがよくわかりました。彼の演技を見るのはすごくおもしろいし、一つ一つのシーンでこれは!って感じるところは多々あるのですが、いかんせん、私が市民ケーンを知らないので、わからないところがたくさんでした。
これはこれで一つの映画ではありますが、やはり、市民ケーンについてくらいは調べてから見るべき映画だったなと思います。きっと、アメリカ人にとっては市民ケーンは、寅さんくらい有名で見たことない人でも話の筋はわかる映画なのでしょう。何の説明もなく、市民ケーンの話が出てくるから、もうちんぷんかんぷんでした。それでもおもしろいのはおもしろいのですが、きっと知っている人の10分の1の楽しめてない気がします。映画の裏話とか、制作秘話って楽しいものなので、今度はもっと勉強してから見たいです。