大いなる遺産(1998年の映画) / Great Expectations

大いなる遺産(1998年の映画) / Great Expectationsのレビュー・評価・感想

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大いなる遺産(1998年の映画) / Great Expectations
7

主演の2人がすばらしい。

ディケンズの小説の映画化で、すごい昔の作品の現代版だから、ちょっとロマンチックがすぎるところがありますが、雰囲気があり、とてもいい作品でした。若かりし頃のイーサン・ホークは美しくかっこよかったですし、グウィネス・パルトローもきれいでした。きれいというか、なんか現実感がないというか、なんか彼女は美人なのか、そうじゃないのかわからない顔だなと思うのですが、この映画での彼女はそのほっそりとしたスタイルの良さを生かした服装をしていて、なんかすごく魅力的に映っていたと思います。
2人が出ていることは知っていたのですが、デ・ニーロが出ていると知らなかったので、彼が出てきて得した気分でした。実は、デ・ニーロっていろんな映画に出ていて、役も幅広いです。名優だなと思います。出てくる街の風景も美しかったし、互いにひかれあっていたのに、住む世界が違うというか、すれ違いがあって、なかなか結ばれない二人というのがはがゆく、セクシーでした。噴水でのキスとはドキドキもんです。男が女にすごく振り回されていて、なのに、女が嫌な奴だなとならない、不思議な映画です。2人がこれからどうなるのか、はっきりとは描かれないラストがいいです。余韻の残る、古き良き時代の映画って感じです。