少年メリケンサック

少年メリケンサックのレビュー・評価・感想

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少年メリケンサック
8

ありそうな設定でおもしろい。

若手バンドかと思いきや、それが昔の映像でおじさんバンドだったというコメディものです。
さすが、クドカン、めちゃくちゃおもしろい設定だなと思いました。
たしかに、映像だけで今か昔か判断するのは難しいし、そういうことありそうちゃありそうです。
佐藤浩市のパンク姿というのも珍しいし、思った以上に似合ってておもしろかったです。
いやいや、喧嘩なんかしてないで頑張れと思いたくなるような中年ズですが、なんかほっとけない感じもして、ちょこっと昔の面影もありました。
宮崎あおい演じる栗田が彼らに振り回されているのが、おもしろいです。
栗田も最初は自分が首になるからってだけで動いてた感じでしたが、どんどんおじさんズのことも考えるようになってる気がしました。
やはり同じ音楽好きで、同じように音楽業界にいるから、売れずに解散するとかの切なさに共感できたんだろうなと思います。
また、結構ミュージシャンが出演していてそれも見どころでした。星野源がでてたのがうれしいです。
あと、後から知ったのですが、少年メリケンサックの若い頃のボーカルは峯田さんでした。
だからあんなに上手くて魅力的に映ったのですね。パンク映画だけあって、音楽にもこだわってるなあと感じました。