教誨師(映画)

教誨師(映画)のレビュー・評価・感想

教誨師(映画)
7

モデルがいたっぽい。

出てくる死刑囚たちの中には実在のモデルがいるっぽいキャラもいて、考えさせられました。
教誨師という職業の大変さがわかります。
一応、希望してはきてるんでしょうけど、ただしゃべりにきてるだけっていうか、女の人はベラベラベラベラしゃべってるだけだし、高宮はなんで殺しちゃいけないんだスタイルだし、私なら聞いてられないです。
普通はそうじゃないかなと思います。でも、佐伯牧師は淡々としていて、相手に引っ張られそうになく、すごく精神の強い人だなと感じました。
でも、ほんとは彼らと話をすることで、自分の過去が思い出されてていろいろ考えてて、それを死刑囚の前では出さないところがすごいです。
思ったより一人一人の死刑囚のことがよくわかる作りになっていて、それぞれ教誨を受けて、変わったり変わらなかったり、色々考えさせられました。
たしかに目に見えて何か変わるのは難しいかもですが、教誨というものが必要なんじゃないかなと思える映画でした。
キャストも素晴らしくて、佐伯役の大杉漣さんはもちろんのこと、バラエティ豊かな死刑囚役の役者さんは全員素晴らしかったです。
どの役者さんも一筋縄ではいかない感じで、個性的でしかもうまいです。
高宮さんは若い人だけど、大体年齢もいってて、だから役者もベテランで味わい深かったです。