臨場

臨場のレビュー・評価・感想

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臨場
7

推理要素が少ない。

倉石の恩師の法医学者が出てきたりして、倉石の過去がわかったりしておもしろかったです。でも、臨場の醍醐味である倉石だけが気がつく死者の声は少なめだったかなって気がします。衣服が濡れていたら、私でもなんか冷やしたりとかで死亡推定日時をどうにかしようと思ったのかなとか思います。あと、資料に改竄があったらそりゃあダメじゃんって気もしますが、冷蔵庫の中身まで調べて、それに気がつくとかさすが倉石さんです。
今回はいつものメンバー以外にもたくさんいいキャラが出てきていて、演じている役者さんもすごいからおもしろかったです。平田満さん演じる警察官もすごく哀愁がありましたし、段田安則さんとかほんとなんでこんなに怖いんだろうと思います。若手も柄本佑さんですから、その演技力は折り紙つきです。
扱われた事件はどちらも遺族はやり切れないだろうなっていうものでした。実際にはなかなか無罪にはならない気がしますが、もしなっちゃったらつらいです。あの母親の気持ちが痛いほどわかります。映画らしく、派手な話で、最後もやめてよって展開がありました。もう少し、推理ものとしておもしろいところがあってもいいかなとも思いますが、臨場ファンとして満足のいく作品でした。