恋は邪魔者

恋は邪魔者のレビュー・評価・感想

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恋は邪魔者
8

ニューヨークの女性の自立をうちたてたキュート・サクセスストーリー

1962年ニューヨークを舞台に、「恋は邪魔者」の筆者の女性サクセスストーリーです。
現代ではあまり聞いたことはありませんが、1962年当時の社会は男性中心でオフィスで働く女性の仕事はお茶汲みなど軽く考えられていました。
その中で主人公バーバラは、仕事をするのに恋はジャマ、の内容の本「恋は邪魔者」を出版し、ベストセラーになり、アメリカ中の女性達に希望とやる気をあたえ女性が活躍する出版会社までつくってしまいます。
お堅い映画ではなく、軽快なジャズにのせピンクのかわいいスーツを着こなしたバーバラが踊るように活躍していきます。
60年代の大きなエリのスーツや個性的な靴などファッションもオシャレです。
男女のきわどい映像や日本食レストランの中庭に大きな石のビリケン像など、映像の細部もこっています。
女性の自立の映画は男性に敬遠されそうですが、カジュアルに仕上げることで最後まで楽しめる映画になっています。
自分をふった男性に振り向いてもらうため、計画を立てて見事に男性をふりむかせますが、自分の書いた本に励まされ自立を選ぶ主人公の成長ぶりがうれしくなる、すがすがしい映画です。
「男性が悪いのではなく、仕事する環境が悪かった。」は日本にもあてはまるのではないでしょうか。