SWEET三国志

SWEET三国志のレビュー・評価・感想

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SWEET三国志
7

三国志入門にオススメ!SWEET三国志

「SWEET三国志」は、片山まさゆきによる三国志を題材とした漫画です。全44話、全5巻。
三国志演義を題材としたギャグマンガであり、黄巾の乱(184年)から諸葛亮の死(234年)まで描かれています。
登場人物は面白おかしくアレンジされています。例えば張飛がサングラスをかけてパンツ一丁だったり、何進が肉屋だったエピソードから日本ハムのキャップをかぶっていたり、呂布がフランケンシュタインの怪物みたいに頭にねじが刺さっていたり、徐晃が「徐行」の標識を持って戦ったり、陸遜が1971年生まれだったりと、とにかく変です。
その中でも最も変なのは魯粛でしょう。彼は半魚人みたいな見た目をしています。
ですがこの漫画にはいくつか難点もあります。
連載されていたのが1992年から1995年であり、平成以降に生まれた人にはわかりにくい時事ネタや単語(スチュワーデスなど)が頻出します。まあ、これは仕方のないことだと思いますが。
あと、この漫画は三国志演義のストーリーを忠実になぞっているのですが、赤壁の戦いの後(35話以降)は展開が急に早くなってしまう(孫権が魯粛の遺影を見て「いつの間に死んだ」と嘆くシーンがあります)のは残念なところです。
ですがギャグがてんこ盛りで、巻数も多くないのでこれから三国志に関する作品を読んでみたい!という人にはお勧めです。