ぜひ声優が好きなら一度は読んでほしい作品
週刊少年サンデーで連載されていた声優をテーマにした作品。
主人公の凰生為人(いくるみあくと)は頭脳明晰で運動神経も抜群、顔も悪くないいわゆる完璧な男の子。
その一方でテストは捨てる、周りの生徒は順位で呼ぶなどかなり苛烈な性格なのですが、口を開くと可愛らしい女声というちょっと意外な設定です。
そんな彼ですが、ヒロインの春坂なりという中学生にして有名声優の女の子と出会い、そのなりの頼みによって文化祭でロミオとジュリエットの演目で共演することになります。
ジュリエット役はアクト、相手のロミオ役はなりが努めました。
本職のなりと共演したことによってアクトは声優という仕事の深みと面白さを知り、本格的に声優への道を歩み始めます。
その後アクトはなりの勧めで声優養成所に入るのですが、そこで出会う面々もまたキャラが濃く、見ていて飽きないです。
声優という仕事の楽しい事、辛い事、大変な事を丁寧に描かれているので、きちんと取材して作られたのかなと思いました。
アクトも声優を目指すことを通してさまざまな人たちと関わり、挫折や失敗などを経験することによって人間的にも成長していくので声優漫画としてじゃなく青春漫画としても楽しめました。