極道の妻たち 決着

極道の妻たち 決着のレビュー・評価・感想

New Review
極道の妻たち 決着
9

極妻シリーズ最後のけじめ。

極妻シリーズは10作までありますが、これが最後です。
金山一彦と藤田朋子の夫婦、愛川・豊田真帆カップルも余計な利益を考え破滅してったなといった感じ。
中条きよしと細川ふみえは生々しくて良いし、まわりに翻弄されてドキドキ。
岩下志麻姉さんの極道姿が見納めかと思うと切なくも、神々しくも見えます。
岩下の姉さんはこの後、他のテレビドラマなどで元極道役として出演したり、すっかり「アウトローな女」として定着しました。
この極妻シリーズはそれくらい、インパクトの強い映画ですね。
岩下志麻さんの若い頃、10代の映像を見たことがありますが、色が白く清純派で本当に綺麗なんですよね。
かたせ梨乃さんも美しく、きっちり締め括ってくれるので見ているこちらもスッキリです。
和田アキ子さんの歌う主題歌がこの映画の雰囲気に合っていてしばらく耳に残りました。
愛川さんの名演技。
最初は小さくなっていて任侠に戻った姿がいい演技でしたし、話の途中ですぐに死んでしまう竹内力さん、鍛えてるところが素晴らしい肉体美でした。彼の悪そうな雰囲気は、この上ないヒール役で適任です。
とても正統派でイケメンなのに、どこか影がある?
人間の陰謀渦巻く世界を表すのにはピッタリなキャラクターで良いスパイスになります。
楽しめました。