アノアタリ / Anoatari

アノアタリ / Anoatariのレビュー・評価・感想

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アノアタリ / Anoatari
10

バズる前に知ってたい!これからバズる?バンド

皆様は「アノアタリ」というバンドをご存知だろうか?
2016年から活動している日本のバンドだ。
バンドは知らずとも「菊池亮太」という名前を聞いた事がある人は少なからずいるのではないだろうか?
LiSAの「Rising Hope」のレコーディングに参加していたり、「BARでバレずに弾く方々」や都庁など街のピアノを引き倒してはYouTubeなどに上げて話題になっている人物だ。そんな話題の人物が所属しているバンドだが、バンド自体の知名度はそこまで高くない様に感じる。他のメンバーもアーティストのバックバンドをやっていたりと、確かな演奏力によって作られる楽曲はどれも素晴しい故に勿体無い。そして「楽曲至上主義」のコンセプトの下、多種多様な音楽を作っているのだが、この多種多様な楽曲を「アノアタリ」たらしめるボーカルの存在感は特筆すべきところだろう。どんなジャンルの楽曲を作っても、彼女が歌えばアノアタリなのだ。これほどバンドのアイデンティティとして、これほど頼りになる存在はなかなか見つけられないだろう。
ひとつのバンドだが、たくさんの味を楽しめる幕の内弁当DXのようなバンド。それが「アノアタリ」だ。
最後に私のオススメの1枚を紹介しておく。
それは「多彩ノ進化論」である。
このアルバムは、まさにアノアタリらしい多様な音楽を追求したアルバムだ。懐かしさの中にも新しさのある1枚になっていて、年齢問わずにオススメの作品である。