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ジェットコースターのような。
ヤクザが主役の話ってちょっと怖すぎて苦手なんですが、この話はコメディ的要素も強くておもしろかったです。もちろん、抗争ものですから、血はブシャーだし、あれな表現も多々あります。それでもおもしろいのは、勢いがあるからでしょうか?また、映画監督が作る映画を撮るという話なので、監督さんの映画愛なども感じられてそこもいいなと思います。まあ、ちょっとよくわからないなってとこもごちゃごちゃしているなってところもありますが、それもご愛嬌です。おもしろいと思いきや、グロシーンに突入したりして、ジェットコースターのような映画だなあと思いました。
また、キャストも素晴らしかったです。特に、國村隼さんが素敵でした。怖い人、部下からするとすごい人だけど、妻への愛が強くて、彼女に娘の晴れ姿を見せたいと、馬鹿なことを思いついて…、ああ、いいお父さんだなと思っちゃいました。それに実は映画への憧れも強かったんだなと思わせるところもあり、人は見かけによらないっていうか、隠れた趣味とかあるよねと共感しました。他の人たちとみんな個性的な人で、今回は彼に注目、次に見るときは、こっちの彼に注目とかができる作品かなと思います。何度も見直したくなる、そんな作品です。