フェイク(映画)

フェイク(映画)のレビュー・評価・感想

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フェイク(映画)
10

ギャングとFBIの禁断の友情

「フェイク」は、ギャング映画の巨匠マーティン・スコセッシ監督の衝撃作で、アルパチーノとジョニー・デップが共演を果たしたギャング映画。
ギャングのボスを務めるアルパチーノ演じるレフティーの下に突如現れたジョニー・デップ演じるドニー。自分の息子と同世代のドニーに並々ならぬ友情を感じ、彼は、何があってもドニーのことを守ることを誓う。一方で、妻と三人の娘を抱えるドニーは自分の生活とスパイ生活のバランスを保つことが出来ず、苦悩の日々を送る。妻に別れを告げられ、悲しみに暮れるドニーであったが、彼の心の支えとなったのは調査対象であり、敵であるギャングのレフティーであった。ドニーの中に徐々に芽生える禁じられた友情をドニーの側から細かく描いた友情ストーリー。ドニーの出した答えとは。
「グッドフェローズ」で知られるマーティン・スコセッシ監督の描く、恐ろしくも興味深い数多くのギャングたちとそれに対抗するFBI。キャラクター性豊かな映画の中でのジョニー・デップとアルパチーノによる演技合戦。二大俳優によるギャングとFBIの抗争は目を見張る。撮影されたのは二十年以上前だが、そのクオリティは現代の映画に勝るとも劣らない。