パブリック 図書館の奇跡 / The Public

パブリック 図書館の奇跡 / The Publicのレビュー・評価・感想

パブリック 図書館の奇跡 / The Public
8

そういうやり方か!

主演の人がすごく良かったです。
最初は巻き込まれたあって感じだったのに、結局ホームレスの味方になり、次の手を考えていくようになるのがかっこよかったです。彼らの言い分も分かりますが、終わりは見えてるなって感じだったのでどうなるのかなと思って見ていたら意外な終わりでした。いや、大筋は思った通りだったのですが、ああいう形で抗議をするとは…。馬鹿げている気もしますが、思いが伝わってきました。たしかに、平等だ平等だと言われても、世間は平等ではないし、私自身、すべてを受け入れるのは難しい気がします。でも、彼らにだって言いたいことはあったし、誰でもホームレスになりうる可能性はあるよねと考えさせらえました。
一番好きなシーンは「怒りの葡萄」の一節を暗唱するシーンです。今まで彼のことを黒幕だとか言ってた世間を味方につけるきっかけになる場面で、ぞわぞわってしました。こういうのを見ると、博識であることって大事なんだなと思います。
あと、キャストでいうとクリスチャン・スレーターさんが出ていて良かったです。彼って昔、よく主演とかしていて、それから日本ではあまり見かけなくなりましたが、全然いい役者さんです。まず、あまり若いころと印象が変わらないことに驚きました。若いです。ぜひ。チェックしてほしいです。